島田紳助さんなしの『TBSオールスター感謝祭』の視聴率は17%を超え、『行列のできる法律相談所』のように、過去の視聴率を超える結果となった。
20年ほど司会を変えずに行なってきたわけだから、視聴率が上がるのは当たり前と言えば当たり前で、変わらなかった番組なら企画が悪いということが露呈されただけ。そんなものだろうと思っていた。
ただ島田紳助さん居なくなって色々見えてきたものがあるのは確かである。相撲の賭博が今では布石、枕になったのではないかと思われるが、芸能界と暴力団との親密な関係は相撲界よりも報道されており、社会的責任を芸能という異質な場に持ち込むのはおかしいみたいな風潮があった芸能界内部の体質が改善されていく流れに向かうだろう。
話は番組に戻して、
考えれば、局のアナウンサーを使わずにタレント二人に司会を任せるのはおかしくないかと思える。放送局が番組改編期の新番組を宣伝をし、敷地内でマラソンしたり、巨大なセットを組んだりと「TBSの日」と言わんばかりの演出である。視聴者側からすればフジテレビの27時間テレビや日本テレビの24時間テレビのように、放送局が催した「お祭り」と何ら変わらない。
一応フジテレビも日本テレビも局アナをパーソナリティに置いており、ストッパーとして番組とタレント司会者を鎹のごとく繋いでいるのだが、感謝祭はただ原稿を読んでいるだけである。島崎和歌子さんはよくこなしていると思う。タレント、時間、企画、を理解して番組を進行していく。子どもから見ればこの人はアナウンサーだと思うのではないか。
TBSのアナウンサーはフリーになっても大成しないのは流動的な場から生じるリスク回避の賜物ではないかと思ってしまう。考えてみればTBSのアナウンサーには自由度が少なすぎる。かつては民放のNHKと言われていたが、今では放送局として立場が見定まらない。アナウンサーは局の看板だから如実に現れる。何をしたいか見えてこなくても理念がしっかりしていれば良いのだが今ではそれも霞んで見えてしまう。
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