2011年9月16日金曜日

『マツコ&有吉の怒り新党』の人気の高さとは

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深夜放送の『マツコ&有吉の怒り新党』。
言いたい放題しゃべっているだけなのに、10月から23時台へ。

個人的には、「(Just Like) Starting Over」のくだりが好きである。

ラジオと変わらないユルさで番組は進行し、
出ている本人達が悩むという変わった状況のようだけど、
目立った努力が見えない中、視聴率が6%越えたりと結果だけついてくる。

基本的には、『さまぁ~ず×さまぁ~ず』同様、フリートークの番組である。
タレントの力とでも言おうか、引き出しもあり、かつトーク力と一程度の支持者で成り立つ形式のスタイルだが、この二人は少し角度が違う。

意外なことに、ビジネスマンのような知識人が見ているらしい。
おそらく、二人がどこか「ミステリアス」な部分が秘められているからだろう。

「ミステリアス」といっても、YOSHIKIさんや、
GACKTさんのような感じではなく、
どういう過程でこのような人格が形成されたのか?という所が
視聴者を惹きつけているのだろう。

有吉弘行さんは、かつては猿岩石でアイドル的人気を得た後、
毒舌というスタイルで笑いを生み出すパターンを確立したが、
その間に彼に何があったのかは想像できない
「ミステリアス」な所がある。

マツコ・デラックスさんは、あの体格ながら女装家という
セクシャルマイノリティの立場にいるにもかかわらず
コラムニストという仕事をこなしているという、
一般社会では理解しがたい「ミステリアス」な所がある。

最近のお笑いの流れは、企画を際立たせるために、
「個性」がより重視されているが、
二人のお笑いへの攻め方が容易に理解できているから、なおわかりづらい。
シンプルすぎて、その人がわかりづらいところがある。

売れている人気タレントは、
すぐに週刊誌で過去の失態やスキャンダルが出てくるし、
大衆も見たいものである。
美人なタレントさんは、大抵ヤンキー時代の写真や、
彼氏との馬鹿げた行動がすっぱ抜かれている。

それを見て、大衆は、
綺麗であると周りからチヤホヤされてしまうため、
自分本来の評価が正当に行われておらず、
色眼鏡で見ない人の世界が居心地よく感じるため、
不良になるのだろうと論理的な帰結を立てることができる。

二人にはそのようなところからもあまり見かけないし、
見かけても今の結果が結びつかない。
言動から、頭が良いことはわかるが、東大や早慶を出ているわけでもない。
高卒でも、進学校でもない。

視聴者の経験に外れているから興味が湧いてくる。

あと、深夜帯でストレスが溜まっていると、二人の毒舌や正論は心地良い。
日々の不満が間違ってないと思えてきて、明日への糧となる。
笑いも交えながら。

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