2011年11月21日月曜日

とんねるずを主役にしない方が数字がとれる


 とんねるず
実は、平均視聴率だけを見ていくと、『とんねるずのみなさんのおかげでした』は大体14%ぐらいでフジテレビの中ではトップ3に入る番組である。あくまでも関東だけの視聴率だが、内訳を見るととんねるずがあまり表立たない方が視聴率は高い、というか彼らがメインの企画だと視聴率が下がるというのが正しい。

プロダクションの力が弱い関東芸人の中でもとんねるずは筆頭に立っている。『みなさんのおかげでした』でも積極的に吉本の芸人は控えるようにしている。

ボケとツッコミが明確な関西の笑いに比べ関東の笑いはその境目が明確ではない。吉本芸人が多くの番組に出演しているため、この番組は逆に新鮮さが感じられるのだが、メインが脚光を浴びない方が数字が取れているこの現状を制作側はどう受け止めているのか。

数字が悪いのは彼らがメインに立つと、どうしても古い体育会系のノリが色濃く出る。それがコントなら「設定」なので気兼ねなく見ていられるのだが、フリートークで行われると、理不尽に苛めているだけにしか見えず、不快な気持ちになる。

ダウンタウンもそうだが、彼らより上に立つ人と番組を行わないため、どうしても権力を傘にしたイジメやセクハラにしか見えないし、彼ら自身が丸くなった。彼らが若手の時はアイドルや上の人間に噛み付いていたから若者が支持された。50歳を超えた芸人が後輩を弄るというのは愛情からとしても、それは世間には伝わらない。実生活で想像しにくいことは笑いには中々結びつかない。

現場で動きまわりたいのなら、ウッチャンナンチャンのように後輩からも弄られるようでないと視聴者からどんどんそっぽを向かれていくだし、それを面白いと認めてはいけない。27時間テレビのように極楽とんぼの山本やジャーニーさんに噛み付いていくのがとんねるずのスタイルだったにも関わらず、結局朱に交われば赤くなった。

戦う気がないなら、『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』のように芸人を発掘していく審査を行うのが安牌だ。でもDVDの収入が若手に入っていないらしく(ナイナイのANNで岡村隆史が発言)、やっていることが果たしてどうなのかと疑問が残る。

視聴率も取れているし、テレビ局とも仲良くやっているのは結構なことだが、戦う気が見えない芸人のどこが面白いのだろうか。芸人はどこか不幸ところが見えるから面白い。ロンブー淳のように批判を受けながらも正しいことをしたくて足掻いている方がよっぽどカッコ良く見える。
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