2011年11月5日土曜日

フット後藤のアキレス腱

このエントリーをはてなブックマークに追加

フットボールアワー後藤に激しく突っ込まれるnobiさん。岩尾代役か。 「例えツッコミ」「スマートツッコミ」と称され、人気急上昇中のフットボールアワーの後藤輝基。元々はボケを担当していただけあってツッコミの中にボケっぽさが内包され、独特の味を出している。

2003年のM-1グランプリを獲ったにも関わらず後のチャンピオンが売れていったのは、相方の岩尾望に世間の目が向いていたことと、漫才の技量をテレビにうまく活かす環境ができていなかったからだろう。高々数年の違いがこんなにも影響を与えてしまうのかと考えると恐ろしいと思う。

最近ではMC業を始めたことで、芸の幅が広がり今後の活躍が一層期待されるところなのだが、どうも腑に落ちない。引っかかっている所がある。

ツッコミの腕は素晴らしいのだが、後発的であることに物足りなさを感じる。何かの事象に対し纏め上げる的確さはあるのだが、彼からの問題提起・物議を起こすほどの発信がない。これほどの素晴らしい芸を持っていれば、知性さが醸し出るものだが、表現にずっしりとした重みがない。ナインティナインの矢部浩之にも似た印象を感じるのだが、彼らから知識や教養の深さが感じられない。

これがどう笑いに影響するかだが、年齢を重ねれば、肉体は衰える。若手のように動き回ることはできない。その分、知識量は増えていく。結果、笑いを生み出す瓶は本人の人生経験が源となっていく。これが自らのテクニックと重なり熟す。

30代ではただ面白いことだけを探求すれば良いのだが、40代の「オッサン」がバカ騒ぎしていても気持ち悪い。MC業にしても、ただひな壇やゲストを回して、ツッコミで笑いを取るのは、アナウンサー的仕事に近い。少しでも何かその人物の奥に見えるものがなければ人は食いつかない。特に40前後の年齢で円熟しそうな匂いがしていないと大成出来ない。時間が足りない。

後藤輝基のようなタイプは、とりあえずいてくれれば番組として成立する。でも彼でなければできないという企画はまだ少ない。打てば響くだけでなく、響き渡るような突き抜けたものがないとまたひな壇で状況を例えるだけで終わる。でも彼には漫才があるからいろんな面で問題はないと思うが。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

0 件のコメント:

コメントを投稿

クリックして投票お願いします にほんブログ村 お笑いブログへ 人気ブログランキングへ