2011年9月4日日曜日

売れる2世タレントと売れない2世タレント

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二世タレントは親の七光りという癒着がある分テレビに出るための土壌は揃っている。

だからマネージャーも売り込みがしやすい。

問題はその後がポイントで、今いる人にないものがあることは必須条件である。

ここまでは当たり前なのだが、全体的に観てみると、お笑い芸人の子どもは芸能界で成功しにくい。

していると言われれば関根勤さんの娘の関根麻里さんとかになるだろう。

一方で、役者界は2世が比較的多い。 松田龍平、松田翔太さんや、佐藤浩市さんなどそこそこ出てくる。



何が違うのだろうかと考えたら、歌舞伎と落語の世界が教えてくれる。

歌舞伎の世界というのは世襲制で、落語は弟子を取る。

同じように物心つく前から一流による指導を行うことはできるのだが、歌舞伎は受け継がれ、落語はなくなってしまっている。

ともに芸能という根底は変わらない。でも、同じように子どもの頃から指導しより良いものを与えることはできるのだが、落語というのは英才教育では大成しない。

古典落語を除いて、お笑いというのは、時代の流れに動かされる。その時々に趣向というものは変化している。 そこは子どもの時の経験が大きく影響する。

子ども時代は脳は、大人と比べ物にもならないくらい多くの事物を吸収している。云わば経験、勘が物言う世界である。

役者も同じ事は言えるが、人を魅せるということが体系化している世界である。たち振る舞い、目線の動き、多くの行動は理論的・学問的に証明されている。

そういうところでは、役者はそのテクニックを忠実にこなすことが出来れば良い。良いと言ってもかなりの質は要求される。付け焼刃でどうにもなる世界ではない。 大根役者などと言う言葉が昔からあるのも納得できる。

落語にそういう例えがないのは、テクニック以前に演者がすでに「持っている」かどうかが優先されていることの証ではないだろうか。

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