2011年8月22日月曜日

今年の24時間テレビの感想

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本来の意味であるチャリティーとは程遠い24時間テレビ。出演者の無償、番組制作側がお金を出さないのは反していることである。

だが日本には元々チャリティーという概念がない。これは宗教的にはキリスト教に由来するもので、仏教が多い日本にはない考えである。だから募金に関しても、何か事象がなければ出さない。東日本大震災のような事変が起きなければ動かない。

日本式のチャリティーというのは、何かと不幸を武器にして巻き上げるようなことを行わないと集められないのだろう。それでも企業側がチャリティーしないのだから、ならば、法人税を高く維持していても良いのではないかと思えてくる。

そんな24時間テレビ。

立ち位置が間違っているのはわかっている人は多いが、視聴率は好調である。平均視聴率は歴代6位の17・1%、瞬間最高視聴率も徳光和夫(70)が、ゴールした後の36・4%だった。

募金額は、番組が終わるときに発表された額は2億円台だったが、、これに銀行振込や募金箱を置いてあるお店の募金も合わさるので、毎年最終的な金額が発表されるのは後日になるが、東日本大震災で多くの募金があったたため、減少する可能性があるがそれでも立派なものである。

それにしても今年は番組の編成は震災に乗っかればよいだけなので、やりやすかったのではないかといった印象を持つ。乙武洋匡が番組に対して否定的なコメントをしているように、最近は不幸感への執拗までの演出が見られていたが、今回は正攻法で過剰なことをする必要はなかったので少々観やすかった。情報として知りたいという思いもあったからかもしれないが。

ここまで否定的なことが叫ばれているにもかかわらず、視聴率は取れている。

何故なのだろうか??

1. さすがに34回も似たようなことを行っていると刷り込みなのか、観てしまう。今回のマラソンで
あれば徳光和夫だったが、長年日本テレビで朝の顔で見慣れた人が心筋梗塞の中頑張って走っている姿を観たくなるといったところなのだろうか。

2. 観る番組がないから、とりあえずやってるしテレビ付けておくかと思う。話のタネになるし、とりあえず観ている人も多いのではないか。

3. 募金したから観ておこう。まあ、どういう動機で募金しているのかが重要なことであるが、周りもしたし、しておく。募金をしたから責任をとって観る。偽善と言われても仕方ない。

4. 子どもがいる世帯では見せても問題がない。見せたくない理由が簡単には見い出せない。

視聴率が高いのも、自主的結果によるものではなく、追い込まれて観ている。テレビの支配力は恐ろしいと改めて実感する。

内容については、とにかく変動するので見づらい。 マラソンやって、キリマンジェロ登って、各チャリティー会場の中継とじっくり観ていることができる時間が少ない。恒例のドラマぐらいだろうか。視聴率が高い割には、後世に伝えられないというのは、傑作とは呼べない出来なのだろう。

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